花言葉って不思議です。1つの花に1つの花言葉だけついているわけではないし、時には全くイメージの違う意味の言葉を合わせ持つ花もあります。今回はそんな謎のベールに包まれた花言葉のあまり知られていないトリビアな知識をご紹介します。これから花言葉を添えて花を贈ろうとしている方にも、花言葉自体に興味がある方でもきっと楽しんで見て頂けると思います!
“黄色い花”の花言葉は暗い意味が多い
明るい色って何色?と聞かれたら、真っ先に赤や黄色が上がるでしょう。
そんな明るい色の代表のような黄色ですが、
花言葉では黄色い花に暗い印象を受ける花言葉がついている場合が多いのです。
例えば例を挙げてみましょう。
・ヒマワリ 「偽りの富」、「ニセ金貨」
・菜の花 「競争」、「財産」、「快活」
・水仙 「もう1度愛してほしい、私のもとに帰って」
・ハナビシソウ 「私を拒絶しないで」、「富」、「成功」、「希望」
基本的な色が黄色ばかりではなく、色々な色も展開している花でも
黄色になると特にネガティブな印象の花言葉が付いてしまっている花もあります。
ここでも、例を見てみましょう。
・黄色いカーネーション 「軽蔑」、「嫉妬」
・黄色い菊 「冷遇された愛情」、「落胆」、「憂鬱」
・黄色いチューリップ 「望み無き愛」、「名声」
・黄色いバラ 「嫉妬」、「薄らぐ愛」、「別れよう」
中には、ポジティブなイメージの花言葉を合わせ持つ花もありますが
ネガティブな意味が多いのはお分かりいただけたでしょうか?
では、理由はなんでようか?
黄色い花に暗いイメージの花言葉がつきやすい理由は
もともと西洋で花言葉が作られたこと由来しています。
私たち日本人がイメージする黄色が明るくポジティブなイメージなのに対し
西洋人の黄色に対するイメージは変わります。
西洋で黄色は「裏切り」、「嫉妬」、「堕落」をイメージさせる色です。
実際に中世のヨーロッパでは、裏切り者の家の玄関を黄色く塗ったり、
異教徒に黄色い服を着せて区別したりしていました。
そもそも何故そんなネガティブなイメージがついてしまったかは
はっきりと分かっていませんが
イエスキリストを裏切ったユダの着ていた服がきっと色だったからだとも言われています。
西洋の方や花に詳しい方に黄色い花を贈る場合にはちょっと注意した方が良さそうです。
果物や野菜にも花言葉
果実や野菜が実る前には花が咲きますよね。
果物や野菜の花にもきちんと花言葉がついています。
例えば
・いちご 「尊重と愛情」、「幸福な家庭」
・バナナ 「風格」
・ぶどう 「陶酔」、「酔いと狂気」
・もも 「あなたに夢中」、「天下無敵」
ぶどうはかなりワインを意識しているようにも思えますね。
花だけに花言葉がついているのではなく、
果実自体にも花言葉が付いている場合もあります。
例えば可愛い白い花を咲かせ、果実も美味しい“りんご”
“りんご”の花言葉は「優先」、「好み」、「選択」ですが
“りんごの実”には「誘惑」、「後悔」という花言葉が付いていますし、
“りんごの木”には「名誉」という言葉が」ついています。
りんごの実はアダムとイヴの禁断の果実をイメージさせます。
そして、野菜の花にもついていることを忘れてはいけません。
面白い野菜の花言葉を挙げてみましょう。
・カリフラワー 「お祭り騒ぎ」
・きゅうり 「洒落」
・ごぼう 「人格者」
・さつまいも 「乙女の純情」
・大根 「潔白」、「適応力」
・たまねぎ 「不死」
・トウモロコシ 「財宝」、「豊富」
なんとなく、野菜の見た目やイメージに沿ったものが多いですが、
なんで?と言いたくなる花言葉もありますよね?
1つ、2つ覚えて、スーパーや野菜畑を通りかかった時に相手に告げれば
「へ~」と言われそうですよね。
また、果物をプレゼントする時に花言葉を添えても喜ばれるかもしれません。
生まれ月誕生花と星座の誕生花
特定の草花を生まれた月や星座に当てはめたものもあるのをご存知ですか?
誕生花は家に飾ると幸福を招くと言われています。
他にも、あまり定着していないですが、365日に対応する草花を決めたものもあります。
例えば、、、【1月1日生まれ】
・生まれ月の誕生花/1月/カーネーション
・生まれ星座の誕生花/やぎ座/パンジー、アザミ、蔦
・生まれ日の誕生花/1日/フクジュソウ、スノードロップ、チューリップ(白)
誕生日や記念日に花を贈るなら、生まれ月の誕生花や日付ごとの花を加えた花束を
プレゼントするのも素敵ですよね。
さらに、その花の花言葉が贈りたいメッセージに沿っていたなら、きっと贈られた方も
『そんなに私のことを考えてくれてありがとう!』と思ってくれるかもしれません。
自分や贈りたい方の誕生花が気になる方は是非調べてみてくださいね。
その人のイメージに合った花が見つかるかもしれませんよ。
沢山あって覚えられない!バラの花言葉
赤いバラの花言葉が「愛」を意味するのは、なんとなくイメージでご存知の方も
いらっしゃいますよね。
赤いバラはイメージ通りの「愛」や「情熱」を意味しますが、
色が変わると意味もだいぶ変わります。
白いバラは「純潔」、「深い尊敬」を意味しますし、
黒っぽい赤バラだと「永遠の愛」、「束縛」、「嫉妬」という花言葉になります。
また、色は色でも贈る人によって意味が変わる場合もあります。
黄色いバラは「友情」、「平和」という意味なので友達に贈るのは最適ですが、
恋人に贈ると「不貞」、「別れましょう」という花言葉もついているのでふさわしくありません。
バラは形態によっても意味が変わってしまいます。
大輪のピンクのバラだと「赤ちゃんができました。」という意味ですし、
枯れた白いバラは「生涯を誓う」という花言葉になります。
さらに、バラは葉や枝、棘にも花言葉があります。
バラの葉には「希望がある」、「諦めないで」という花言葉があるので、
「幸福を祈る」という意味の赤いバラは葉をつけたままで、受験生に是非とも贈りたい花です。
そして、バラの枝には「あなたの不快さが私を悩ませる」という意味があるのに対し、
バラの棘には「不幸中の幸い」という花言葉が付いています。
ちなみに棘のないバラは「誠意」、「純潔」という花言葉が付いています。
贈り方を悩んでしまいますよね。
また、贈る本数でも意味があります。
ヨーロッパでは昔、12本のバラを男性がプロポーズをするために彼女に摘んで渡す
「ダーズン(ダズン)ローズ」という風習があったそうです。
12本のバラには「私と付き合って下さい」という意味があるのもこの風習からでしょう。
他にも本数によって意味は変わってきます。
例えば
プロポーズに使うなら108本のバラは「求婚」という花言葉ですし、
遠距離の彼女に贈るなら365本のバラ「毎日君を思う」、「あなたが毎日恋しい」の花言葉を
片思いしていた相手なら7本のバラで「ひそかに愛していました」という気持ちを伝え
ケンカの仲直りには15本のバラ「すまなく思う」、「ごめんなさい」で許してもらいましょう。
奥さんに贈るなら40本のバラ「死ぬまで変わらぬ愛」、「真実の愛」の花言葉はどうでしょうか
バラの花言葉の奥深さがご理解いただけたでしょうか?
到底覚えきれないですが、それだけ色々な気持ちを表現できるということです。
何か伝えたい気持ちがあるならバラから調べるのもいいかもしれません。
おわりに
花言葉はなかなか言えない気持ちや思いを伝えるのにはいいでしょう。ただし、男性や贈る相手によっては花言葉を意識させるような言葉を添えないと意味をなさない場合もあります。
言いづらい言葉が相手に何となく伝わればいいな、、、と自分の思いを自ら発信する媒体が多い現代において、何とも奥ゆかしく健気な方法です。プレゼントしたい花に添えて。時には果物だったり、野菜を食べている時に。はたまた、こんなこと知ってる?と話の話題の一つとして、素敵な花言葉を是非ご活用ください。