悲しい気持ちを花言葉に込めたい、ということはなかなかないかもしれませんが、悲しんでいる人を元気づけたい気持ちで、お花を贈るのはアリかもしれません。

周年で手に入りやすい「悲しい気持ち」のお花

バラの花と言えば、言わずと知れた愛を表す代表的なお花。
そんなお花に悲しい気持ちを表す花言葉なんてあるのでしょうか。
全体的なバラの花言葉は「愛情」や「美」ですが、黄色のバラにはご用心。
黄色いバラの花言葉には「愛情の薄らぎ」「嫉妬」「友情」という意味もあるんです。
ちょっとやきもちを焼いてしまって反省・・・なんてときに、赤いバラと混ぜて花束にしたりするといいかもしれません。

春に手に入りやすい「悲しい気持ち」のお花

美しいお花なのに、何となく悲しい恋を予想させてしまうアネモネ。
アネモネの花言葉には「見捨てられた」「見放された」というものがあります。
それもそのはず、この花言葉はギリシャ神話が由来となっています。
誤ってキューピッドの矢が当たってしまった女神アフロディーテは、猟師のアドニス恋をしてしまいます。
しかし、アドニスは狩りの途中で命を落としてしまいます。
悲しんで流した女神の涙がアネモネになったと伝えられています。
悲しい話ですが、一途さも垣間見えるためか、紫のアネモネの花言葉は「あなたを信じて待つ」です。

夏に手に入りやすい「悲しい気持ち」のお花

源氏物語に「夕顔」という女性が出てくるのをご存じでしょうか。
控えめでたおやかな女性で、光源氏に愛され、ようやく貧しい暮らしから逃れられるというところを、光源氏の恋人の生き霊に呪い殺されてしまった悲劇の女性です。
そんなユウガオの花言葉は「夜」「はかない恋」「罪」。「夕顔」のストーリーは悲しいものですが、そのはかなげな様子に惹かれてしまうのかもしれませんね。

秋に手に入りやすい「悲しい気持ち」のお花

お彼岸の時期になると、道ばたや田畑の畦などに並んで咲くヒガンバナ。
葉もなく、土からまっすぐ伸びた茎の頂点にぱっと開いて咲くヒガンバナのその様子から想像できるように、花言葉は「悲しき思い出」「あきらめ」「独立」です。
ちょっと毒々しくもあるこのお花は、実は毒も持っています。
球根にも毒があるため、昔々は、土葬されたご遺体を野生動物から守るためにも、お墓の近くにヒガンバナを植えたとも言われています。
「お墓の周り」に咲いて「毒がある」とはなんともおどろおどろしい感じがしますが、よくよく考えてみると、愛した亡き人を毎年忘れずにひっそりと守っている気高いお花なのかもしれません。